江戸の「のれん」に学ぶ事業継承と人づくり

noren_hyoshi

「経営の神髄は正しさにあり」を高く掲げ、「伝統は革新の連続なり」を実践し続けている
虎屋、榮太樓總本鋪、山本海苔店など老舗社長に取材した、月刊「商業界」の連載記事を別刷り出版しました。

ここでは、掲載されている記事の紹介と共に、一部ページを試し読みしていただくことができます。

これまでの掲載内容

第一回 初回特別対談
「変化する時代」と「変わらぬ商人道」

2011年10月号掲載

事業承継や後継者育成に悩む企業は多いが、時代の荒波を乗り越えて繁盛している長寿企業も存在する。
東京で100年以上の歴史を重ねてきた老舗の集まりである「東都のれん会」加盟企業に、不易と流行についてトップインタビューする連載が本号よりスタート。
初回は、連載執筆者の㈱モアクリエイション代表取締役柴田光榮氏の司会で、東都のれん会の細田安兵衛会長と商業界主幹倉本初夫の対談を行った。

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201110_1商業界 主幹
倉本 初夫 氏
201110_2東都のれん会 会長
細田 安兵衞 氏

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第二回
「味は親切にあり」を受け継ぎスイートリップで革新起こす

2011年11月号掲載

3月11日の東日本大震災当日、東京も震度5強の揺れに見舞われました。
日本橋にある「榮太樓總本鋪」の店内には、大勢のお客がいました。激しい揺れに逃げ出そうとするお客に向かって、販売員が叫びました。その瞬間、店舗ビルの上層階から窓ガラスが割れて…

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201111榮太樓總本鋪 社長
細田 眞 氏

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第三回
「海苔ひとすじ」を貫き通すファミリービジネスの強み

2011年12月号掲載

「えっ! これって”海苔は山本”の商品なの?」
東京・日本橋室町にある山本海苔店の店頭に並んだ、ハローキティのキャラクターが描かれた缶に目を見張りました。
サンリオとの共同企画による新商品で、海苔のおいしさをもっと多くの人々に知ってほしい、とりわけ次の世代にアピールしたい。そんな思いで開発したものなのだそうです…

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201112山本海苔店 社長
山本德治郎 氏

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第四回
「くず餅ひと筋」300年への道

2012年1月号掲載

「久々の葛餅うれし初天神」。
東京・江東区にある亀戸天満宮の初天神のにぎわいを名物のくず餅にからめて詠んだ句です。
「船橋屋」は、亀戸天神の門前茶屋として文化2(1805)年に創業、以来「く・ず・も・ち ひと筋真っ直ぐに」を経営理念に掲げ、繁盛店を続けてきました。
創業200年を超え、さらなる300年を…

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201201船橋屋 会長
渡辺 孝至 氏

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第五回
「謙は尊くして光あり」を体現する経営者像

2012年2月号掲載

東京スカイツリーの2012年5月の開業に向けて、記念のお酒を売り出す企業があります。東京の神田・猿楽町に店舗を構える豊島屋本店。慶長元(1596)年の創業から416年続く老舗です。創業の志は16代にわたって引き継がれ、堅実な経営が今日の豊島屋本店をもたらしました。初代となる十右衛門は、商才豊かに灘や伏見から取り寄せた酒を…

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201202豊島屋本店 社長
吉村 俊之 氏

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第六回
時代の「半歩先」を見てマイナーチェンジし続ける

2012年3月号掲載

「茅町でしのぎを削る節句前」と古川柳に詠まれた茅町は、今のJR浅草橋駅界隈に当たリます。
日本人形や玩具を商う店が軒を連ねる中、最古ののれんを誇るのが「吉德」です。
1711年、初代が徳川6代将軍家宣公から「吉野屋」の屋号を授けられた年を創業(明治以降「吉德」と改名)としました。
それから300年、人形文化を芸術にまで高める努力を続けてきました…

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201203吉德 社長
山田 兵衞 氏

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第七回
確立した個を結集し、最高のプロ集団をつくる

2012年4月号掲載

京都御所の真ん前、一条通りに虎屋の京都店があります。
京都の地で創業した虎屋は1869(明治2)年、東京への遷都に伴い、京都の店はそのままに東京に進出。
戦後の物資のない時代、菓子が作れず、甘味処の開店とパンの製造で従業員の雇用を守りました。
1962年には百貨店に初出店、以降販売規模の拡大に取り組みます…

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201204虎屋 社長
黒川 光博 氏

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第八回
ブランドを再構築し新たな時代へと進化する

2012年5月号掲載

外国の方々から「日本の果物は芸術品のようだ」と言われるそうです。
見た目に美しく、おいしく、品質の高い果物は、日本の気候風土と生産者の勤勉な取り組みが生み出しました。
千疋屋総本店(以下、千疋屋)の6代にわたる信頼のブランドづくりは、それを芸術品にまで高めたと言ってもいいのではないでしょうか。
しかし、ブランドは時がたつと風化するものでもあります…

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201205千疋屋総本店 社長
大島 博 氏

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第九回
店は客のためにあり 家族とともに栄える

2012年6月号掲載

東京・三田の慶應義塾大学正門前にある秋色庵大坂家は「伊勢大掾」の称号を持つ格式のある和菓子舗。
元禄年間に大阪から江戸に出てきて店を構えて三百年、銘菓「秋色最中」は江戸和菓子の粋を今日に伝え続けています。
老舗代々の教えを継承した18代の当主倉本勝敏さんと、次の走者の朋実さん(勝敏さんの娘)に話を伺いました。
ちなみに秋色庵大坂家は商業界の創始者、倉本長治先生の実家でもあります。

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201206秋色庵大坂家 社長
倉本 勝敏 氏

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第十回
「粋ひと柄」を守り抜き 感性を求め続ける

2012年7月号掲載

竺仙は天保13(1842)年の創業以来、現在に至るまで170年間、時代の「粋」を表現し続けている染め呉服の老舗です。同店に代々に引き継がれてきた経営信条は「竺仙の染めは粋ひと柄」。
この10文字に、全てが凝縮されています。近年は”モノからコト”への変革期を迎えておリ、それは老舗の竺仙においても同様のようです。
そんな時代背景の中、顧客満足を追求する竺仙の粋な経営を、小川文男社長に伺いました。

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201207竺仙 社長
小川 文男 氏

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第十一回
目・口・心を満たし 非日常の食を演出する

2012年8月号掲載

幕末の江戸、剣術の三大道場の一つ、桃井春蔵の「士学館」は京橋の浅蜊河岸にあり、そばに門弟たちの刀を預かる留守居茶屋がありました。
今風にいえば、ゴルフ場のクラブハウスのようなものです。明治9(1876)年に「廃刀令」が出ると、茶屋は酒やうなぎのかば焼きを提供する店に変わリました。
今日まで140年近く、江戸前のうなぎを供してきた竹葉亭の創業です。別府允社長は7代目の当主。創業以来、食の文化を磨き築いてきた先人の苦労を人育てを軸に伺いました。

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201208竹葉亭 社長
別府 允 氏

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最終回
「叱るより褒める」が つなぐ人の和

2012年9月号掲載

スカイツリーの開業でにぎわう町、浅草。
この門前町に店を構える「駒形どぜう」は、享和元(1801)年、初代越後屋助七が駒形に開いた「めし屋」が発祥です。
参詣客にどぜう汁や鍋をおいしく、安く提供した助七の店は、大いに繁盛しました。
「駒形どぜう六代目 越後屋助七」を名乗る渡辺孝之会長によると、「人が寄ってくる店、お客さまの満足は人材を育てることにある」。
211年に及ぶのれんを磨き育て、次の代にバトンを渡した渡辺会長にその信念を伺いました。

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201209駒形どぜう 会長
渡辺 孝之 氏

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